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個人の家づくりをサポートする住宅設計職を目指している人のなかには、「なかなか求人が見つからない」と悩む方もいるのではないでしょうか。
見つかったとしても、「募集内容が希望しているものとマッチしない」などで、住宅設計職への転職は難しいと考える人もいますよね。
そこで、この記事では住宅設計職について紹介します。
住宅設計職への転職・就職求人の探し方とポイントも紹介するので、福山市での住宅設計職への転職や就職探しの参考にしてください。
住宅業界は、求職者よりも求人数が多い「売り手市場」と考えられます。
実際に厚生労働省が公表している「職業安定業務統計」のうち、1級建築士を含む「建築・土木・測量技術者」の有効求人倍率は令和7年1月時点で6.03です。(※1)
要は求職者1人に対して、6件の求人があるということですね。
ちなみに同調査の大きな括りである「専門的・技術的職業従事者」の有効求人倍率は2.04なので、住宅業界の求人は、そこまで悪い数字ではないといえるでしょう。
ですが、実際には住宅の設計職は求人が少ないとされています。
もう少し細かく、住宅にも関係するデザイン系であるインテリアコーディネーターの有効求人倍率をみてみましょう。
職業情報提供サイト(job tag)によると、インテリアコーディネーターの有効求人倍率は令和5年度時点で0.46となっています。(※2)
有効求人倍率がぐっと下がりましたね。
つまり、住宅業界でいうと人手不足などの影響から「売り手市場」ではあるにも関わらず、住宅設計職の求人が少ない背景には住宅設計職ならではの理由があると考えられます。
ここでは住宅業界が売り手市場だと考えられる中で、住宅設計職の求人が少ない理由を解説します。
(※1)厚生労働省 職業安定業務統計
(※2)職業情報提供サイト(job tag)インテリアコーディネーター
住宅設計職に求められるデザインのスキル水準が比較的高いことが、求人が少なくなっていることに影響しています。
これからの住宅設計職には、安全で快適な家を建てるという基本的なスキルに加えて、顧客のニーズに応えていく、おしゃれで快適な家を設計できる力が求められています。
近年の住宅業界のトレンドはSNSの発展に左右され、より住宅のデザインに力を入れる会社が増えているのが現状だからです。
建築デザインそのものが大衆化しており、デザイン性が問われるようになりました。
たとえば、住宅雑誌などを見ても、昔ながらの部屋で区切られた家より大空間で広々としたデザイン住宅が多くみられます。
住宅の設計職への転職や就職では建築の基礎知識はもちろんのこと、常にトレンドをキャッチして柔軟に取り入れて応用していくスキルや経験値が求められているのです。
そのため、たとえ住宅設計職の求人があっても、実際に正社員雇用される人材が限定される傾向や未経験OKの求人は少なくなっています。
住宅の設計業務そのものを企業内部で行わず、外注化していることも求人の減少につながっています。
顧客から求められるニーズが上がってきており、一部の住宅会社では自社設計・自社施工を外注化する動きがあるためです。
そういった場合、住宅会社だといっても設計職を必要としないため、設計職の求人そのものがありません。
自社で設計士を抱えない住宅会社が増えていることも、住宅設計職の求人が少ない理由につながっているのです。
建築・建設業界は、全体的に慢性的な人手不足が続いているため、設計職だとしても、現場に出向いて現場監督者と施工に関する打ち合わせをしたり、営業職の商談時に同席するといった、臨機応変な対応が求められています。
要は、「住宅設計職だけど、お客さま対応や現場対応もしてね」という求人が増えているということです。
設計だけを担当することにこだわっていると、求人の選択肢がどんどん狭まってしまうでしょう。
住宅設計の仕事は、暮らしをデザインする仕事です。
設計のプロとしての目線でお客さまによって、間取りの広さや日当たり、設備、収納などのお客さまの要望や隠れたニーズを引き出して提案します。
住宅設計士という資格はなく、一級建築士や二級建築士、木造建築士という国家資格が必要です。
建築士の資格がなくても設計士としての仕事はできますが、法的な責任を伴う建築士としての業務はできません。
住宅設計の求人では、住宅会社によっては、設計だけを行う設計士を指すこともありますが、設計士兼建築士を指すこともあるため、注意が必要になりますよ。
建築士の資格がない場合は、建築士の業務補佐が仕事になるケースもありますが業務範囲が限定されてしまうこともあります。
住宅の設計職はどういう住宅会社の設計職の求人を探すかによって、求められる仕事の内容も変わってきます。
福山市で住宅設計職として働くなら、求人のタイプを知っておきましょう。
こちらでは、設計職の求人タイプを紹介しますね。
1つめの住宅設計職の求人のタイプは、工務店が募集しているものです。
工務店は、住宅の設計から施工までを一貫して手がける地域密着型の建設会社で、自社設計に力を入れている傾向があります。
地元工務店は中小企業であることも多く、そこまで人数を採用しない可能性が高いですが、住宅設計職の求人が出ている可能性は高いといえるでしょう。
工務店は「もっと自分の設計力を活かしたい人」「コンセプトに沿いながらも、お客さまに寄り添った自由な提案をしたい人」におすすめです。
工務店の住宅設計では、流行はもちろん、その地域ならではの気候や習慣、土地柄にも配慮した住宅設計も求められます。
地元密着型なので、地元愛にあふれている人は特に向いていますよ。
2つめの住宅設計職の求人のタイプは、ハウスメーカーが募集しているものです。
ハウスメーカーとは、全国展開している大手の住宅メーカーを指すことが多いですよ。
ハウスメーカーでは、分業体制が整っており、マニュアルの整備もされているため、住宅設計の業務内容の範囲がわかりやすくなっています。
大手であれば、新卒採用や中途採用にも力を入れているので、求人は比較的探しやすいでしょう。
ハウスメーカーにもよりますが、安定した年収やキャリアアップの制度などに期待ができます。
安定志向の人や、ある程度決まった範囲内で提案を考えたい人におすすめです。
ハウスメーカーの営業職も気になっている方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
3つめの住宅設計職の求人のタイプは、個人の設計事務が募集しているものです。
設計事務所は個人住宅から商業施設やビルなどの大型建築物までを幅広く設計することがあり、どのような建物を扱うかは、設計事務所の方針や強みによるところが大きいです。
設計事務所は、専門性や意匠性の高い設計をしたい人におすすめします。
ただ、設計事務所では自社施工はしていないため、設計だけが業務ではありません。
設計のほかにも、お客さまや施工会社との仲介役として、コストや安全性、施工方法などの多岐にわたって調整する必要がありますよ。
4つめの住宅設計職の求人のタイプは、不動産会社が募集しているものです。
不動産といえば、主な業務は不動産の売買や仲介、土地や完成済みの建物といった不動産物件の取引をしているイメージがありますね。
しかし近年では建設業との連携で、不動産売買から住宅設計、建設までを一貫して手掛ける「ワンストップ」での家づくりができる会社も増えてきています。
そのため、住宅設計職の求人を出している不動産会社もあるのです。
不動産業の住宅設計は、新築の住宅設計や中古のリノベーション、建物の管理などが業務対象となります。
住宅設計の知識を活かしつつ不動産営業をしたい人や、賃貸やマンションの暮らしをデザインしたい人におすすめです。
住宅設計の求人を探す際、単に求人を見ればいいというわけではありません。
福山市で後悔しない住宅設計職への転職には、求人で見るべきポイントがあります。
こちらでは、住宅設計の求人で押さえておきたいポイントを紹介します。
住宅の営業にも興味がある人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
住宅設計職の求人を確認する際は、住宅設計職の業務範囲をきちんと押さえておきましょう。
自分が希望する設計職と募集している設計職が同じかどうかを事前に確認しておくことで、転職や就職後のミスマッチ率を減らせます。
住宅設計職といっても、住宅設計・意匠設計・実施設計・構造設計・設備設計などに分かれており、各部門で分業制をとっている会社もありますよ。
業務範囲も住宅会社によって異なるので、下記などの項目はしっかりとチェックすることをおすすめします。
職務内容に不満が出ないようにするためにも、自分の希望と一致しているかをしっかりと確かめ、職務内容を見極めることが重要ですよ。
住宅設計職の求人を探す際は、自分の価値観と会社のコンセプトが一致するかも大事なポイントです。
住宅設計ではスキルや技術も大切ですが、企業理念や方向性に合わせて、同じ方向に進んでいくことになります。
自分が住宅設計を通して伝えたい想いや価値観が、その住宅会社と一致していないと、長期的に働きづらくなるでしょう。
会社がどのような想いで家づくりをしているか、どこに誇りをもって仕事をしているかなどは、企業理念として公式ホームページに記載している住宅会社がほとんどです。
地元の工務店であれば、施工現場が近くにあり、働く人の姿や様子を見かける機会もありますよね。
住宅設計職として働くのであれば、自分と就職先の会社がWIN-WINの関係であることが大切です。
自分の成長にもつながり会社にとっても利益となる関係を築け、お客さまにとっても企業理念に共感したコンセプトを軸につくられた家なら、よりよい価値を感じてもらえるでしょう。
求人を探す際は、ホームページの企業理念なども確認しておくことがポイントです。
住宅設計だけをしていられるかどうかも、求人を見るときには気をつけましょう。
お客さまとコミュニケーションをとりながら、ずっと現場で家づくりをしたいと思っていても、昇進などで管理職に就いてしまうこともあります。
管理職についてしまうと、現場に出る機会も減ってくることが考えられますよ。
住宅設計として5年後や10年後に自分がどうなっていたいのかを考え、理想のキャリアを積めそうかどうかも大事です。
住宅設計の求人に応募する際に、必要な資格がある時はきちんと記載があります。
たとえば、新卒なら建築学科の出身、転職なら住宅設計としての実務経験があるなどです。
資格でいうと、「二級建築士以上の資格を持っている」などが多く、他には「JW_CADやアーキトレンドといった指定のCADが使える」といった内容が多くみられますよ。
建築士の資格は存在していても、住宅設計士という資格は存在していないため注意しましょう。
転職や就職で住宅の設計職に求められる資格やスキルについては、こちらの記事にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
住宅設計職への未経験者の就職や転職は、難しいながらもできなくはないでしょう。
施工管理職に就いていて建築施工管理技士の資格がある人や、施工図を作成した経験があれば、未経験者でも住宅設計への道が開ける可能性があります。
住宅設計職の求人のなかには、学歴を問わない求人もあります。
ただし、建築に対する知識が乏しい、実務経験がない全くの未経験者からの住宅設計職はハードルが高いのが実情です。
住宅設計職はお客さまの要望を最大限に引き出した上で形にし、暮らしを豊かにする手伝いができる職業です。
流行に敏感であり続ける努力は必要ですが、自分のアイデアやデザインの1つ1つが出来上がってくる工程は、やはり楽しいものですよ。
住宅設計の転職や就職にお悩みの方へ、ぜひ418BASEで働いてみませんか?
418BASEは広島県東部で注文住宅の家づくりを行うブランドです。
「良質な住まいを通じて、楽しい家づくり体験をお届けする」をコンセプトに、お客さまの希望をかなえる家づくりをおこなっています。
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この記事では、住宅の設計職とは何かと、設計職の求人の探し方や転職成功のポイントを紹介しました。
最後にこの記事を簡単にまとめます。
住宅設計職でより充実したキャリアを築いてスキルを磨いていくために、求人情報の内容をしっかりと確認することは不可欠です。
福山市で自分によりマッチした住宅設計職の求人を見つけて、新しい一歩を踏み出してください。