住宅の設計にはどんな資格が必要？現場で活躍できる設計者のスキルとは（広島県福山市版）

• 住宅設計がしたいけど、資格って必要？
• 住宅の設計士の仕事を詳しく知りたい！
• 住宅設計士に必要なスキルってなんだろう？

未経験や異業種からの転職や就職だと、実際に住宅設計者として現場で活躍するためにはどのような資格やスキルが必要かがわからないと心配になる方もいますよね。

「個人の住宅を建てるお手伝いがしたい！」と一言でいっても、住宅設計が担う役割は住宅会社によって違い、思っている以上に幅広い仕事を任されるケースもあるでしょう。

そこで、この記事では、住宅の設計者への転職や就職を検討している方に向けて、住宅設計職に必要な資格やスキルを紹介します。

この記事を読んで住宅設計職への理解を深め、福山市での住宅設計職への転職や就職の第一歩にしてください。

正しく理解できてる？職種「住宅設計」とは？

「住宅設計」「住宅設計士」は職種を表しており、仕事として「住宅の設計を行う人」のことを指します。

「住宅設計士」という資格が、存在しているわけではありません。

住宅設計を新卒採用や中途採用求人で募集している場合の職種のほとんどは、「設計士」「建築士」「設計士兼建築士」となっていますよ。

また、住宅設計といっても職務内容は企業によって異なるため、自分が求めている住宅設計職かどうかをしっかりと見極めることが大切です。

しっかりと仕事内容を見極めるためにも、住宅の設計職について、もう少し詳しく解説していきますね。

• 「設計士」と「建築士」の違いとは？
• 住宅設計に就くために必要な資格とは？

「設計士」と「建築士」の違いとは？

設計士と建築士の違いは、資格の有無にあります。

設計士は建築物の設計に特化した職種のことで、「設計士」という資格はありません。

一方で建築士は国家資格で、「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」の3つに分かれます。

建築士は建築物の設計、施工管理、監理などを行い、業務には法的な責任を伴ってきますよ。

設計士は建築士の業務を兼ねることはできませんが、建築士は設計士の業務を兼ねることができます。

住宅設計職の仕事については、こちらの記事も参考にしてください。

住宅設計に就くために必要な資格とは？

一級建築士や二級建築士は、住宅設計において欠かせない資格です。

たとえば福山市の求人を調べてみても、住宅の設計職の募集要項には「二級建築士以上の資格」が必須と書かれていますよね。

また住宅設計の職への転職や就職で、持っていると優遇される資格がいくつかあります。

• インテリアプランナー
• インテリアコーディネーター
• 住環境福祉コーディネーター
• 宅地建物取引士

インテリアプランナーやインテリアコーディネーターは、内装やインテリアの相談などを受けた時に、的確なアドバイスをするために役立ちます。

福祉住環境コーディネーターの資格があるなら、バリアフリーや安全性を考慮した住宅設計や改修提案をするための知識を持っていることを面接でアピールできるでしょう。

宅地建物取引士は、土地の取引に関連した資格なので直接住宅設計に関係しているわけではありません。

ただお客さまのなかには、「住宅会社の人であれば宅建をみんな持っている」と考えている方もいるので、家づくりをサポートするプロとして持っていた方がいい資格です。

住宅設計の仕事の種類を解説

住宅設計は間取りの広さ、日当たり、住宅設備、収納などを含めた、暮らしをデザインする仕事ですよ。

設計職の仕事というと、意匠設計、構造設計、設備設計などがありますが、これらは大きなビルやマンションなどの建物に関わる設計です。

ここでは住宅設計として、個人の住宅（小さな建物）に関わる設計のタイプを紹介します。

• タイプ①基本設計
• タイプ②実施設計
• タイプ③その他

タイプ①基本設計

住宅設計の仕事には、建物の大まかなデザインや大きさ、間取り、住宅設備などの仕様を決める「基本設計」があります。

「基本設計」は次の段階である「実施設計」の前段階であり、見積もりや家づくりのもとになる設計でもありますよ。

基本設計ではお客さまの要望や提案を反映させ、家の完成図をイメージしてもらうことが大切です。

タイプ②実施設計

基本設計の次に行うのが、実施設計です。

実施設計は、実際に家を建てるために細部の納まりや仕上げなどを決めて、施工業者がスムーズに作業を進められるような設計図や仕様書の作成をします。

実施設計は法令やコストも確認しながら、基本設計で描いた理想を現実へと変えていく作業です。

実施設計は設計や仕様をしっかりさせ、品質や安全性の確保のための重要な設計です。

タイプ③その他

住宅は比較的小さな建築物なので、ひとりの設計士が外部の専門業者と協力して、構造からデザインまでを一貫して担うのが一般的です。

なので住宅の設計士の仕事には、下記などの設計業務以外のこともあります。

• 建築確認申請
• 補助金の申請
• 業者との打ち合わせ

住宅会社によって設計士が担当する範囲は違い、営業職や事務職が基本設計やその他の業務の一部を担当するケースもありますよ。

住宅設計職だから設計だけをしていればいいわけではなく、住宅営業や設計担当者、事務などとの連携して仕事を進めていくことが必要になります。

住宅営業職の仕事については、こちらの記事にまとめたので、あわせてチェックしてくださいね。

資格だけじゃない？！住宅設計・設計士・建築士に求められる4つのスキル

住宅の設計に携わる設計士・建築士に求められるのは、資格だけではありません。

お客さまの理想を実現するためのスキルが必要となります。

ここでは設計士・建築士に求められるスキルを紹介していきますね。

• スキル①お客さまの要望を引き出す「ヒアリング力」
• スキル②お客さまの要望を具現化する「デザイン力」
• スキル③ベネフィットをイメージさせる「提案力」
• スキル④物事を進めていく「調整力」

スキル①お客さまの要望を引き出す「ヒアリング力」

「ヒアリング力」とは、現状を正確に把握する能力です。

住宅設計職はお客さまが何を望んでいるのか、予算はどれくらいなのか、好みのテイストはどうなのかなど、満足できる家づくりの土台を正しく理解しなければなりません。

設計の段階でお客さまと住宅会社の間で生じたズレは、小さなズレであったとしても、住み始めてからの後悔につながるからです。

また、ヒアリング力はお客さまの本当の要望を引き出す力でもあります。

たとえば「家族が集まれるリビングが欲しい」という願いの裏には、「家族時間を増やしたい」「家族それぞれが落ち着く空間だといいな」など、お客さまも気づいていない要望が隠れているケースもありますよ。

住宅設計職はお客さまの要望はもちろん、気づいていない願いも掘り起こし、設計へと落とし込むためのスキルが求められています。

スキル②お客さまの要望を具現化する「デザイン力」

住宅設計職には、お客さまの要望である曖昧なイメージを、より明確に具現化する「デザイン力」も必要ですよ。

お客さまが正確に暮らしや家をイメージできれば、建ててからや建てている最中の認識のズレやクレームを減らせるからです。

住宅設計職や住宅会社側は家づくりを何度もしていますが、お客さまは家づくりをしたことない方がほとんどですよね。

家づくり初心者のお客さまは、図面を見るだけでは、リアルな間取りがイメージしにくく、住宅設計の提案の意図も伝わりにくいケースが多いのです。

家づくり初心者の方でも「見やすい」「わかりやすい」と感じられ、しっかりと意図を共有できるプレゼン資料や、イメージパースなどの制作スキルが住宅設計職には求められています。

スキル③ベネフィットをイメージさせる「提案力」

「提案力」とは、ヒアリングでお客さまが抱えている悩みや不安を洗い出し、設計による解決方法をわかりやすく伝えるスキルです。

住宅設計職はお客さまの要望も大切にしつつ、豊かな家づくりを提案するスキルが必要ですよ。

さらに、住宅設計職は経験と知識を踏まえた、住宅の設計士・建築士というプロとしての提案力も求められています。

昨今ではインスタグラムやYouTubeなどで、家づくりに関する知識や情報を簡単に手に入れられるため、建てたいおしゃれな家や間取りのイメージがあるお客さまも多くいます。

ですが、建築に対して、詳しいとは言い切れません。

お客さまの理想を現実的な案に落とし込みつつ、生活や人生の質をあげる家を提案していく力が住宅設計職に求められているのです。

スキル④物事を進めていく「調整力」

住宅設計職には、物事を円滑に進めるための「調整力」も必要ですよ。

住宅設計職の仕事でお伝えしたように、住宅設計職は営業のサポートをしたり、補助金の申請業務に関わったりと、スケジュール管理が求められる仕事だからです。

さらに住宅の施工現場は常にいろいろな事象が発生し、同時にお客さまからの要望も変化していきます。

常に動いている現場で活躍していくためには、いろいろな関係者と調整して、現場を進めていく力も大切です。

新築注文ブランド「418BASE」で住宅設計の資格を活かしてみませんか？

住宅の設計職は、生活空間を創り上げ、住む人々の暮らしを豊かにし、支えていく、やりがいのある仕事です。

住宅設計の転職や就職にお悩みの方は、ぜひ418BASEで働いてみませんか？

418BASEは広島県東部で注文住宅の家づくりを行うブランドです。

「良質な住まいを通じて、楽しい家づくり体験をお届けする」をコンセプトに、お客さまの希望をかなえる家づくりをおこなっています。

下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

まとめ

この記事では、住宅の設計職について紹介しました。

最後にこの記事の内容をまとめます。

• 住宅設計士という資格はない
• 設計職に就くなら、一級建築士、二級建築士などの住宅系の資格があると有利
• 住宅の設計職の仕事内容には、基本設計、実施設計、その他申請業務などがある
• 住宅の設計士・建築士には「ヒアリング力」「デザイン力」「提案力」「調整力」のスキルが必要

住宅の設計士には、建築に関する資格だけでなく、対人スキルも必要です。

実際にお客さまの要望を聞き、自分で設計した家が建ったところを想像してみてください。

初めは不安もあるかもしれませんが、きっと大きな充実感と達成感が得られるかと思いますよ。

この記事を参考に、ぜひ、福山市で自分が住宅の設計士として活躍の第一歩を踏み出してみてくださいね。